ますく堂なまけもの叢書ますく堂なまけもの叢書

ますく堂なまけもの叢書⑬ 朝まで「さらざんまい」!

《ますく堂なまけもの叢書》第13弾は、幾原邦彦監督アニメ「さらざんまい」の特集号です。 アニメは何故にこんなにも人をムキにさせるのだろう、と思い悩むことがあります。 自分が好きなアニメに関する否定的な言説を目にしたときの、他にはない胸のざわめきはなんなのだろうか。あるいは、好きなアニメの自分なりの感想や考察を軽んじられたときの、雑にいじられたときのいらつきは、いったい、どうして起こってしまうのだろうか。 そんなアニメ作品の中でも、幾原邦彦監督作品はとりわけ、ディープなファンを多く持つメディアです。そんな幾原作品の中から、何故、今、テーマとして「さらざんまい」が選ばれたのか……それはもちろん、企画した時点でタイムリーな作品だったからといえる訳ですが、コロナ禍により完全に機を逸した形になった今、それでもこの企画を敢行した意味をあらためて考えれば、「幾原アニメをやるとすれば、この選択肢しかなかった」というのが正直なところかもしれません。 そんなプレッシャーを抱えながら、本企画は敢行されました。 まず、座談会前夜に集合し、アニメ本編を全話視聴。その後、舞台版「さらにさらざんまい 愛と欲望のステージ」も鑑賞し、まさに、朝まで「さらざんまい」を堪能した後に実施した座談会は、弊誌最長記録の全68頁にも及びました。 いい加減語りつくしたという気持ちと、いや、あれもこれも触れることができなかった(あのキャラやこのキャラのファンのみんな、ごめん……)という思いが、今も交錯しています。 アニメは、特に、幾原邦彦作品は、それだけ論じることに勇気の要るメディアです。それは、この本に興味を持っていただいている皆様もきっと、共感してくださることと存じます。 でも、だからこそ、愉しんで!   僕は愉しくつくりました。つくれました、なんとか(笑) 読者の皆様もどうか一緒に「さらざんまい」してくれると幸いです。

《ますく堂なまけもの叢書》第13弾は、幾原邦彦監督アニメ「さらざんまい」の特集号です。 アニメは何故にこんなにも人をムキにさせるのだろう、と思い悩むことがあります。 自分が好きなアニメに関する否定的な言説を目にしたときの、他にはない胸のざわめきはなんなのだろうか。あるいは、好きなアニメの自分なりの感想や考察を軽んじられたときの、雑にいじられたときのいらつきは、いったい、どうして起こってしまうのだろうか。 そんなアニメ作品の中でも、幾原邦彦監督作品はとりわけ、ディープなファンを多く持つメディアです。そんな幾原作品の中から、何故、今、テーマとして「さらざんまい」が選ばれたのか……それはもちろん、企画した時点でタイムリーな作品だったからといえる訳ですが、コロナ禍により完全に機を逸した形になった今、それでもこの企画を敢行した意味をあらためて考えれば、「幾原アニメをやるとすれば、この選択肢しかなかった」というのが正直なところかもしれません。 そんなプレッシャーを抱えながら、本企画は敢行されました。 まず、座談会前夜に集合し、アニメ本編を全話視聴。その後、舞台版「さらにさらざんまい 愛と欲望のステージ」も鑑賞し、まさに、朝まで「さらざんまい」を堪能した後に実施した座談会は、弊誌最長記録の全68頁にも及びました。 いい加減語りつくしたという気持ちと、いや、あれもこれも触れることができなかった(あのキャラやこのキャラのファンのみんな、ごめん……)という思いが、今も交錯しています。 アニメは、特に、幾原邦彦作品は、それだけ論じることに勇気の要るメディアです。それは、この本に興味を持っていただいている皆様もきっと、共感してくださることと存じます。 でも、だからこそ、愉しんで!   僕は愉しくつくりました。つくれました、なんとか(笑) 読者の皆様もどうか一緒に「さらざんまい」してくれると幸いです。